激音と濃音は音程でマスターする

韓国語に独特な発音として「激音」と「濃音」があり、日本人には馴染みのない発音なので はじめのうちは完全に聞き取り不能で困った。

平音:激音:濃音
가  :  카  :  까
다  :  타  :  따
자  :  차  :  짜 
바  :  파  :  빠

 

いろいろ調べ倒したところ、「音程」(抑揚、イントネーション)がめちゃくちゃ大事なことが分かったので、順を追って説明。

 

 

その1:가 ≠ カ

まずはじめのポイントは、

たとえば「カ(가 카 까)」で言えば
日本語の『カ』に該当する発音は、韓国語には存在しない」。

つまり、가 を「カ」と発音してはいけない。

(そもそも外国語の発音は日本語とは違う、だから新しい唇・喉・舌の使い方を覚えてしまえばいい、と割り切ったほうがスッキリする。)

 

以前、キムさんという方に教えていただいた。
「김 の 기 は、日本語のキではありません。
 強いて言えば、キとギの間です。
 でも、キとギのどっちでもない、別の発音です」。

 

同様に、

자 は、チャとヂャの間のような、でもちょっと違う発音。

바 は、パとバの間のような、でもちょっと違う発音。

다 は、タとダの間のような、でもちょっと違う発音。

 

その2:가 → 카,  가 → 까

教科書で言っていることも、"半分は"当たっている。
曰く、
・激音(카)は、息を大きく吐き出す
・濃音(까)は、喉を絞って息を詰める
口の前にティッシュを垂らして〜というやつ。

 

確かにこれは間違いではないが、そもそもの発音を"가"をベースに発音するのがポイント。

 

1)카 は、「息を吐いて『カ』」なのか

→カではなく(ガでもなく)どちらでもない。あくまで"ㄱ + ㅎ + ㅏ" で発音する。

 

2)까 は、「ッカ」なのか(または「ッガ」なのか。)
→これも上述したように、どちらでもないのであり、強いて言えばその間の音になる。

(※日本語の「カ」をベースに「ッカ!」と言おうとするより、「ガ」をベースに「ッガ」と言う方が韓国語の発音に近くなる場合もある。)

 

その3:音程

いよいよ本題。

激音・濃音は(上述の、息の吐き方に加えて)
「音程(抑揚・イントネーション)が違う」ということ。

 

ざっくりいうと
平音=半音下げからゆっくり上がる
激音=半音上げ
濃音=半音〜全音上げからキュッと落ちる
図にすると以下のとおり。

 

たとえば김치 キムチ で言えば
日本語の「キムチ」と韓国語の"김치" の音程の違いは以下のようになる。

 

この「音程の違い」を理解してからは、リスニングがものすごく楽になった。


ーーー

 

面白いことに、韓国の先生からは、一度も"音程の違い"を教えてもらったことがない。意識しないで使っているのかもしれない。
このブログを書くにあたって あらためてインターネットを検索したら、面白い記事に出会った。ありがとうございます。